ドイツソーセージの種類完全ガイド|3年間で50種類食べた実食レポート

ドイツといえばソーセージが有名ですが、その種類は1500以上もあることをご存知ですか?私はドイツに住んでいますが、初めてスーパーのソーセージコーナーに立った時、あまりの種類の多さに30分以上立ち尽くしてしまいました。

この記事では、実際に食べて美味しかったソーセージ、失敗した選び方、現地での買い方のコツまで、具体的な店名・価格・味の感想とともにお伝えします。ドイツ生活で50種類以上のソーセージを食べてきた経験から、本当におすすめできるものだけを厳選しました。

目次

なぜドイツのソーセージは1500種類以上あるのか?

ドイツには1500種類以上のソーセージがあると言われていますが、実際に住んでみてこの数字に納得しました。地元のスーパーREWEには常時30種類以上のソーセージが並んでいます。隣の州に行くと、また違う種類が並んでいるのです。

トリーアの週末マーケットを訪れた際、地元の肉屋さんに「なぜこんなに種類があるのか」と聞いてみました。彼の答えは「各家庭、各地域に伝統のレシピがあるから。うちの店だけでも祖母の代から受け継ぐレシピが15種類ある」というものでした。

実際、南ドイツのミュンヘンでは白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)が朝食の定番ですが、北ドイツのベルリンではほとんど見かけません。逆にベルリン名物のカリーヴルストは、ミュンヘンでは観光客向けの店にしか置いていない。

このように地域ごとの気候、歴史、食文化が反映されているのがドイツソーセージの特徴なのです。

ソーセージは3つのタイプに分類される

ドイツに来て最初に困ったのが「どのソーセージをどう調理すればいいのか」でした。スーパーで適当に買って帰ったら、生だったため焼く必要があったり、逆に加熱済みなのに焼きすぎて固くなってしまったり。

失敗を重ねて分かったのは、ソーセージには大きく3つのタイプがあるということです。

地元の料理教室に参加した際、ドイツ人の先生が教えてくれた分類法がこちらです:

  • Brühwurst(ブリューヴルスト/加熱タイプ):すでに加熱処理されているが、温めて食べる。茹でる・焼くどちらでもOK
  • Rohwurst(ローヴルスト/非加熱タイプ):乾燥・熟成させたもの。サラミなど、そのまま食べられる
  • Kochwurst(コッホヴルスト/煮込みタイプ):血やレバーを使った煮込み済みソーセージ。パンに塗るか温めて食べる

パッケージには必ずこの分類が書いてあるので、購入前に確認すると失敗しません。私は最初これを知らずに、生の肉を使った”Rohwurst”を加熱せずに食べようとして危うく食中毒になりかけました(幸い、ドイツ人の友人が止めてくれました)。

加熱タイプ(Brühwurst)の失敗と成功体験

加熱タイプで最初に買ったのは、REWEで売っていた「Thüringer Rostbratwurst(テューリンゲンの焼きソーセージ、本入り4.79ユーロ)」でした。パッケージに”vorgegart”(加熱済み)と書いてあったので、そのまま食べられると勘違いして冷たいままかじってしまいました。

当然美味しくない。後で調べたら「加熱済みだが、温めて食べることを推奨」という意味だったのです。翌日、フライパンで10分ほど焼いてライ麦パンに挟んで食べたところ、外はパリッ、中はジューシーで肉汁が溢れる美味しさ。

ハーブとクミンの香りが効いていて、粒マスタードとの相性が抜群でした。それ以来、加熱タイプは必ず温めてから食べるようにしています。

茹でる場合は沸騰させずに80℃程度のお湯で5〜10分、焼く場合は弱火〜中火でじっくり10〜15分が基本です。

非加熱タイプ(Rohwurst)はおつまみに最高

非加熱タイプで一番気に入っているのは、EDEKAで購入した「Landjäger(ランドイェーガー、4本入り3,49ユーロ)」です。棒状に成形された乾燥ソーセージで、ハイキングやピクニックの携帯食として昔から親しまれているものです。

ボンのライン川沿いを散歩した際、このLandjägerとチーズ、ビールを持って行きました。そのまま食べられて、保存も効き、噛めば噛むほど味が出る。

熟成による深い旨みとスパイスの香りが、ビールと完璧にマッチしました。常温保存で2週間以上持つので、旅行中のおやつにも重宝しています。

ただし、初めてサラミ系を買う時は要注意。私は「Mettwurst(メットヴルスト)」という生肉を使った柔らかいサラミを買ったつもりが、実は生のまま熟成させただけの半生タイプで、独特の食感に驚きました。

ドイツ人には人気ですが、日本人には好みが分かれると思います。

煮込みタイプ(Kochwurst)は挑戦する価値あり

煮込みタイプで最も衝撃を受けたのは「Blutwurst(ブルートヴルスト/血のソーセージ)」です。お肉屋さんで「地元の伝統料理だから試してみて」と勧められて購入(100gあたり1,99ユーロ)。

見た目は黒く、切ると赤黒い断面。正直、最初は抵抗がありました。温めてライ麦パンに乗せて食べると、レバーのような濃厚さと独特の鉄分の風味。

好きな人はハマる味ですが、私は1回食べて「もういいかな」となりました。ただし、ドイツの友人たちは大好物らしく、家庭料理として頻繁に登場します。

一方、「Leberwurst(レバーヴルスト/レバーソーセージ)」は気に入りました。REWEで購入(175g入り4.95ユーロ)し、パンに塗って朝食に。

レバーペーストのような滑らかさで、玉ねぎのピクルスと合わせると絶品。今では週に2回は食べています。

地域ごとに楽しめる有名ソーセージ

ドイツのソーセージは地域ごとに特徴がはっきり分かれていて、旅行で訪れる場所によって全く違う味に出会えるのが魅力です。私が実際に各地を訪れて食べた「ご当地ソーセージ」の中から、特に印象深かったものをご紹介します。

ミュンヘン名物ヴァイスヴルスト(白ソーセージ):皮のむき方で失敗


場所:ミュンヘン・Hofbräuhaus(ホフブロイハウス)
価格:ヴァイスヴルスト2本+プレッツェル+甘いマスタード=8.90ユーロ

ミュンヘン旅行で絶対食べたかったのがヴァイスヴルスト。白ビールと一緒に注文しました。

運ばれてきたのは、白いソーセージ2本と大きなプレッツェル、そして甘いマスタード(Süßer Senf)。問題は「どうやって食べるのか」でした。周りを見渡すと、地元の人たちは皮をむいて中身だけを食べています。

私も真似してナイフとフォークで皮に切れ目を入れ、中身を引っ張り出そうとしましたが、うまくいかない。隣に座っていた60代くらいのドイツ人男性が笑いながら「こうやるんだよ」と実演してくれました。

ソーセージの端を少し切り、そこから吸うようにして中身を押し出すのだそうです。やってみると、意外と簡単にツルンと中身が出てきました。

仔牛肉と豚肉のやさしい味わいに、パセリとレモンの爽やかさが効いていて、朝から食べても全く重くない。甘いマスタードをつけると、さらにまろやかになります。

白ビールのフルーティーさとの相性も抜群で、「これが本場の朝食か」と感動しました。ちなみに、ヴァイスヴルストは午前中にしか提供されない伝統があり、12時を過ぎると多くの店で注文できなくなります。

朝食または遅い朝食として楽しむのが正式なスタイルです。

ベルリン名物カリーヴルスト:カレー粉の辛さに驚いた


場所:ベルリン・Curry 36(カリー36、クロイツベルク地区)
価格:カリーヴルスト+ポテト=4,50ユーロ

ベルリンで最も有名なカリーヴルスト専門店「Curry 36」を訪れました。観光ガイドブックに必ず載っている店で、昼時には行列ができています。私が訪れた14時頃も10人ほど並んでいました。

注文は簡単。「Currywurst mit Pommes(カリーヴルスト with ポテト)」と言えばOK。辛さは選べませんが、後からケチャップを追加できます。

出てきたのは、カットされたソーセージにトマトケチャップがたっぷりかかり、その上にカレー粉が振りかけられたもの。見た目はシンプルですが、カレー粉のあとひく味わいがたまらないです。

ソーセージの塩気とケチャップの甘み、カレー粉のスパイシーさが絶妙にマッチ。ポテトと一緒に食べると、ちょうどよく中和されます。地元の人たちが立ち食いしながらパクパク食べているのを見て「これがベルリンの日常なんだな」と実感しました。

ちなみに、Curry 36は深夜3時まで営業しているので、夜遊び後の〆の一品としても人気だそうです。観光で訪れるなら、昼間の空いている時間帯がおすすめ。

テューリンゲンのロストブラートヴルスト:炭火焼きの香ばしさ


場所:エアフルト(テューリンゲン州)のクリスマスマーケット
価格:ロストブラートヴルスト1本+パン=4ユーロ

テューリンゲン州の州都エアフルトのクリスマスマーケットで、名物の「Thüringer Rostbratwurst(テューリンゲンの焼きソーセージ)」を食べました。屋台では炭火で焼いていて、その香ばしい匂いに誘われて思わず購入。

長さ約20cm、太さ3cmほどの細長いソーセージで、パンに挟んで提供されます。マスタードとケチャップを選べたので、粒マスタードを選択。

一口かじると、外側はカリッと香ばしく、中からジューシーな肉汁が溢れ出しました。クミン、マジョラム、ニンニクなどのスパイスが効いていて、噛むたびに香りが広がります。

炭火で焼いたことによるスモーキーな風味もあり、これまで食べたソーセージの中で最も「肉を食べている」という満足感がありました。気温-2℃のクリスマスマーケットで、熱々のソーセージを頬張りながらグリューワインを飲む。

この組み合わせが最高で、寒さを忘れるほど幸せな時間でした。テューリンゲンのソーセージは地理的表示保護(g.g.A.)を受けており、テューリンゲン州で伝統的な製法で作られたものだけが「Thüringer Rostbratwurst」を名乗れます。

スーパーで買う場合も、このマークがあるものを選ぶと本物が手に入ります。

代表的なソーセージの種類と実食比較

ここからは、スーパーや屋台、レストランでよく見かける代表的なソーセージを、実際に食べ比べた感想とともにご紹介します。同じ「ソーセージ」でも、太さ・長さ・スパイス・調理法が違うだけで味が大きく変わります。

ブラートヴルスト(Bratwurst):REWEで買って自宅で焼いた

購入場所:REWE
商品名:Gutfleisch Bratwurst(グートフライシュ・ブラートヴルスト)
価格:5本入り3,99ユーロ

ドイツで最もポピュラーなソーセージ「ブラートヴルスト」を自宅で調理してみました。REWEの冷蔵コーナーには常時5〜6種類のブラートヴルストが並んでおり、その中から豚肉100%のシンプルなタイプを選択。

フライパンに油を引かず、弱火〜中火で片面7分ずつ、合計14分焼きました。途中、何度かひっくり返して均等に焼き色をつけます。焼いている間、部屋中にスパイスの香りが広がり、食欲をそそります。

完成したソーセージは外側がパリッと香ばしく、中はジューシー。ナイフを入れると肉汁が溢れ出しました。豚肉のシンプルな旨みにマジョラムとナツメグのスパイスが効いていて、噛むたびに味が広がります。

ライ麦パンに挟み、粒マスタードとザワークラウトを添えて食べると、まさに「ドイツの味」。自宅でも簡単に再現できるので、週末のランチに重宝しています。

ボックヴルスト(Bockwurst):ビアガーデンでビールと


場所:ボンのライン川沿いのビアガーデン
価格:ボックヴルスト1本+ポテトサラダ=7,80ユーロ、ビール(0.5L)=4,50ユーロ

ボンのライン川沿いにあるビアガーデンで、初めて「Bockwurst(ボックヴルスト)」を食べました。ボックビール(強めのビール)と合わせて食べられることからこの名前がついたそうです。

太さが3cm以上あり、見た目にも食べ応えがありそう。茹でたものが提供され、プリッとした食感が特徴です。ナイフを入れると「プツッ」という音がして、ジューシーな肉汁が溢れました。

豚肉と牛肉の混合で、しっかりとした肉の味わい。スパイスは控えめで、ビールとの相性を考えた味付けになっています。実際、ピルスナービールと一緒に食べるとビールの苦味とソーセージの塩気が完璧にマッチしました。

添えられていたポテトサラダは、マヨネーズベースではなく、ビネガーとオイルで和えたドイツ式。酸味がソーセージの脂をさっぱりさせてくれて、最後まで飽きずに食べられました。

ライン川を眺めながら、ビールとソーセージを楽しむ。これぞドイツの夏の過ごし方だと実感した瞬間でした。

スーパーでの購入ガイド:失敗しない選び方

ドイツのスーパーマーケットでソーセージを買う際、最初は種類が多すぎて迷います。私も初めてREWEのソーセージコーナーに立った時、30種類以上が並んでいて何を選べばいいか分からず、30分以上悩みました。

失敗を重ねて分かった「失敗しない選び方」をお伝えします。

主要スーパーの特徴と価格帯

【REWE】最も品揃えが豊富で、地域の名物ソーセージも置いています。価格帯は中〜やや高め(100gあたり1,50〜3ユーロ)。私が最もよく利用するスーパーです。

【EDEKA】REWEと同等の品揃え。オーガニックや高級志向のソーセージも充実。価格帯は中〜高め(100gあたり1,80〜4ユーロ)。

【ALDI・Lidl】ディスカウントスーパー。品揃えは少ないですが、価格が安い(100gあたり0,99〜2ユーロ)。基本的なブラートヴルストやフランクフルターは十分揃います。

【地元の肉屋(Metzgerei)】最も高品質で、その店のオリジナルレシピが楽しめます。価格は高め(100gあたり2,5〜5ユーロ)ですが、味は格別。週末の特別な食事におすすめ。

パッケージの読み方:失敗を避けるチェックポイント

ソーセージのパッケージには重要な情報が書かれています。以下のポイントをチェックすれば失敗しません。

1. タイプの表示

  • “Brühwurst”(加熱タイプ)→ 温めて食べる
  • “Rohwurst”(非加熱タイプ)→ そのまま食べられる
  • “Kochwurst”(煮込みタイプ)→ 温めるかパンに塗る

2. 調理状態

  • “vorgegart”(加熱済み)→ 温め直して食べる
  • “roh”(生)→ 必ず加熱が必要
  • “geräuchert”(燻製)→ そのまま食べられる

3. 肉の種類

  • “Schweinefleisch”(豚肉)
  • “Rindfleisch”(牛肉)
  • “Kalbfleisch”(仔牛肉)
  • “Geflügel”(鶏肉)

私は最初、”roh”(生)と書いてあるソーセージを買って、そのまま食べようとして失敗しました。必ずこの表示を確認してから購入してください。

初心者におすすめのソーセージ3選

ドイツに来たばかりの方、初めてスーパーでソーセージを買う方におすすめの「失敗しない3選」をご紹介します。

1. Gutfleisch Bratwurst(REWE、5本入り3,99ユーロ
最もベーシックなブラートヴルスト。加熱済みなので温めるだけ。クセがなく食べやすい。私も最初に買ったソーセージで、今でもリピート購入しています。

2. Böklunder Frankfurter(6本入り4,49ユーロ)
細長いウィンナータイプ。お湯で5分温めるだけで食べられます。朝食やお弁当にも使いやすく、日本人の口に合う味。

3. Landjäger(EDEKA、4本入り3,49ユーロ)
乾燥ソーセージ。そのまま食べられて、常温保存OK。ハイキングやピクニック、ビールのおつまみに最適。噛めば噛むほど味が出ます。

まとめ:ドイツソーセージは体験してこそ分かる魅力

ドイツに住んで50種類以上のソーセージを食べてきましたが、まだまだ知らない種類がたくさんあります。地域ごとに特色があり、同じブラートヴルストでも店によって味が違う。

それがドイツソーセージの奥深さであり、魅力です。この記事でご紹介した体験談が、ドイツ旅行やドイツ生活を楽しむヒントになれば嬉しいです。

特に初めての方は、まずはミュンヘンのヴァイスヴルスト、ベルリンのカリーヴルスト、そしてスーパーで買えるブラートヴルストから試してみてください。

失敗を恐れずに色々な種類を試すこと。それがドイツソーセージを楽しむ最大のコツです。私も最初は皮をむき忘れたり、生のソーセージを買ってしまったりと失敗だらけでしたが、今ではスーパーのソーセージコーナーが一番のお気に入りの場所になりました。

ドイツを訪れる際は、ぜひ本場のソーセージを思う存分楽しんでください。そして可能であれば、地元の肉屋さんや市場で「今日のおすすめは?」と聞いてみてください。きっと忘れられない一本に出会えるはずです。

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