「オクトーバーフェストに行ってみたい!」と思っている人は多いと思います。世界最大のビール祭りとして知られるこのイベントは、ただ飲むだけではなく、音楽・料理・民族衣装まですべてが特別です。
この記事では、実際にミュンヘンのビアガーデンを訪れた体験をもとに、ビールの種類、料理、服装、注文方法まで詳しく解説します。
オクトーバーフェストとは|世界最大のビール祭り

オクトーバーフェストは毎年9月後半から10月初旬にかけて、ミュンヘンで開催される世界最大のビール祭りです。来場者は600万人以上で、観光客だけでなく地元の人にとっても年に一度の特別な行事です。
1810年にバイエルン王国の皇太子ルートヴィヒとザクセン公爵令嬢テレーゼの結婚を祝う市民向けイベントがきっかけで始まり、2025年で215回目の開催を迎えます。
巨大なビールテント、移動遊園地、屋台、伝統音楽の演奏が一体となって、単なる飲み会ではなく「ドイツ文化のお祭り」として楽しめるのが魅力です。
訪れたミュンヘンのビアガーデン体験記

ミュンヘンを訪れた際、3つの有名ビアガーデンを体験しました。それぞれ雰囲気が異なり、どれも忘れられない思い出になりました。
Augustiner-Bräu:地元客に愛される本場の雰囲気
注文:Augustiner Helles 1リットルジョッキ(Maß)7.8ユーロ
訪問時間:真夏の午後2時
ミュンヘン旅行で絶対に行きたかったのがビアガーデンでした。満席の中やっと席を見つけて座りました。周りを見渡すと、全員が巨大な1リットルジョッキを持っています。
私も真似して「Ein Maß Helles, bitte!(ヘレス1リットルください)」と注文。運ばれてきたジョッキの重さに驚きました。両手で持ち上げないと飲めないほどの重量感でした。
一口飲むと、ピルスナーとは全く違う味わい。麦芽の甘みが前面に出ていて、苦味はほとんど感じません。まろやかで優しい口当たりで、「これなら1リットル飲めるかも」と思いました。
周りの人たちは談笑しながらゆっくり飲んでいて、ビアガーデンの雰囲気と相まって最高の時間でした。結局1時間半かけて完飲。ほろ酔い気分で、ミュンヘンの街を散策しました。
ちなみに、ヘレスは南ドイツ特有のビールで、ミュンヘンではピルスナーよりもヘレスの方が圧倒的に人気です。地元の人に「なぜヘレス?」と聞くと、「毎日飲むならヘレス。苦くないし、疲れない」とのことでした。
Hofbräuhaus:観光客向けだけど一度は訪れる価値あり
注文:Hofbräu Original 1リットル 10.8ユーロ
Hofbräuhausは観光客向けのビアホールですが、生バンド演奏があり、お祭り気分を味わえます。価格はAugustiner-Bräuより高めですが、雰囲気代込みと考えれば納得です。
店内は賑やかで、知らない人同士でも乾杯し合う雰囲気。バンドの演奏に合わせて歌ったり、テーブルを叩いたりと、日本では味わえない体験でした。
Hirschgarten:ドイツ最大のビアガーデンでのんびり
注文:König Ludwig Weißbier hell 1リットル 10.8ユーロ
座席数:8,000席
Hirschgartenはドイツ最大のビアガーデンで、地元の家族連れが多く、のんびりした雰囲気でした。観光客向けというより、地元の人が週末に訪れる場所という感じです。
ヴァイスビア(ヴァイツェン)は軽やかで飲みやすく、バナナとクローブのような香りが特徴的でした。ビールが苦手な人でも飲めると思います。
1リットルジョッキの重さに驚いた話
初めて1リットルジョッキを持った時、その重さに本当に驚きました。両手で持ち上げないと飲めないほどで、周りの人たちは片手で軽々持ち上げていて、筋力の差を痛感しました。
テーブルに置いたまま飲んでいたら、隣の地元客が笑いながら「慣れれば片手で持てるよ」と励ましてくれました。ドイツ人、強いです。
オクトーバーフェストで飲むべきビール|Oktoberfest Märzen

注文:Paulaner Oktoberfest Märzen 0.4リットル 4.5ユーロ
同じ日の夕方、別のビアホールで「Paulaner Oktoberfest Märzen」を注文しました。琥珀色の液体で、ヘレスより濃厚。カラメルのような甘みとコクがあり、「これがオクトーバーフェストで飲まれるビールか」と納得しました。
メルツェンは通常のビールよりアルコール度数が高く(5.8〜6.3%)、しっかりした飲みごたえがあります。オクトーバーフェストに行くなら、ぜひメルツェンを試してください。
オクトーバーフェストの料理|ビールのお供に欠かせない

ビールのお供に欠かせないのが料理です。名物の丸焼きチキン(Hendl)、豚のすね肉(シュバイネハクセ)、ソーセージの盛り合わせは必食メニューです。
塩気の効いたプレッツェルやザワークラウトもビールと相性抜群。甘いものが好きな人は、屋台で売られている焼きアーモンドやハート型ジンジャーブレッドクッキーを試してみてください。
料理目当てで訪れる人も多いので、「飲めない人でも楽しめる祭り」と言われています。
おすすめの服装と民族衣装

オクトーバーフェストといえば、民族衣装も楽しみのひとつです。参加するなら、女性の「ディアンドル」や男性の「レーダーホーゼン」を着れば、一気に会場になじんで気分も盛り上がります。
もちろん普通の服装でもOKですが、観光客が着ても歓迎されるので、ぜひ挑戦してみてください。
民族衣装はレンタルや購入で手軽に楽しめる
ミュンヘン市内ではディアンドルやレーダーホーゼンを扱うショップが多く、駅近くのデパートや専門店で購入できます。価格はピンキリで、シンプルなものなら100ユーロ前後、本格的なものは数百ユーロ以上することもあります。
短期滞在ならレンタルサービスも便利で、1日50ユーロ前後で借りられる場合もあります。衣装を着ると写真映えも最高で、SNSにも映えるので記念になること間違いなしです。
詳しくは別記事「ドイツ民族衣装ディアンドル体験レポート|レンタルから着こなしまで」をご覧ください。

夜は冷えるから防寒対策を忘れずに
開催時期は9月末から10月初め。昼は暖かい日もありますが、夜は一気に気温が下がることも多いです。
テントの中は熱気で暑いくらいですが、外に出たら冷たい風で体が冷えることもよくあります。羽織れるカーディガンや薄手のジャケットを持って行くのがおすすめです。
ビアホールでの注文方法と注意点

基本の注文フレーズ
最もシンプルな注文:
“Ein Bier, bitte.”(アイン・ビア、ビッテ = ビール1つください)
これだけでOKです。給仕が店の定番ビールを持ってきてくれます。
サイズを指定する場合:
- “Ein kleines Bier, bitte.”(小さいビール = 0.3L)
- “Ein großes Bier, bitte.”(大きいビール = 0.5L)
- “Eine Maß, bitte.”(マス = 1L、ミュンヘンのみ)
種類を指定する場合:
- “Ein Helles, bitte.”(ヘレス)
- “Ein Weißbier, bitte.”(ヴァイスビア)
- “Ein Märzen, bitte.”(メルツェン)
乾杯は「Prost!」+目を合わせるのがマナー
ドイツで乾杯するときは「Prost!」(プロースト)または「Zum Wohl!」(ツム・ヴォール)と声をかけながら、相手の目を見るのがマナーです。
グラス同士を軽く合わせてから一口飲む、この一連の流れがとても大事です。知らない人とも気軽に乾杯できる雰囲気なので、このルールを知っていると一気に打ち解けられます。
目を合わせないで乾杯すると「失礼」と思われることもあるので気をつけてください。
スリや置き引きに注意
世界中から600万人以上が集まるお祭りなので、スリや置き引きには注意が必要です。特にお酒が入ると気が緩みがちです。
荷物を最小限にして、財布やスマホは前ポケットやファスナー付きバッグに入れることをおすすめします。友達同士で荷物を見合ったり、現金を分けて持つなど工夫しておくと安心です。
アクセスと宿泊施設

オクトーバーフェストの会場はミュンヘン中央駅から徒歩15分ほどの「テレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)」です。地下鉄U4/U5に乗れば最寄り駅からすぐです。
期間中は交通機関も増便されるので移動はとてもスムーズです。
ホテルは早めの予約が必須
オクトーバーフェスト期間中のホテルは「早い者勝ち」です。1年前から予約が始まって、夏頃には中心部はほとんど満室になります。料金も通常の2〜3倍になることが多いので、早めに押さえるほどお得です。
どうしても市内で取れない場合は、アウグスブルクやニュルンベルクなど近郊都市に泊まって電車で通うのも現実的な選択肢です。
まとめ:オクトーバーフェストは実際に行ってこそ分かる魅力

ミュンヘンのビアガーデンを訪れて、1リットルジョッキの重さに驚き、ヘレスの優しい味わいに感動し、地元の人たちと一緒に乾杯した経験は、一生忘れられない思い出になりました。
オクトーバーフェストは「ビールを飲む場」以上に「文化と交流を楽しむ場」です。民族衣装を着て乾杯し、音楽に合わせて踊って、ライトアップされた遊園地を散歩する。そんな非日常が待っています。
もちろん人混みや費用の高さといったハードルはありますが、それ以上に得られる「一体感」と「特別な思い出」は格別です。2025年に参加するなら、早めの準備をして思いっきり楽しんでください。
オクトーバーフェストを体験したら、きっとあなたも「来年もまた行きたい!」と思うはずです。


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